「アクアナノサイジングDHA」新開発
2012-01-17
富士フイルム株式会社(社長:古森重隆)は、健康増進への効果が期待される油性成分「DHA(ドコサヘキサエン酸)」を、水に触れることで自然に微細化し、吸収が高まるように設計した「アクアナノサイジングDHA」の開発に成功しました。また、「アクアナノサイジングDHA」が通常のDHAと比較して、飲用時に1.5倍の吸収性を有することをヒト試験において確認しました。今後DHAを効果的に摂取できるサプリメントの開発に活用していきます。
当社は、写真感光材料の開発研究で長年にわたり蓄積してきた多彩なコア技術をベースにヘルスケア分野へ事業参入しました。これまでに、高い抗酸化力を有する「アスタキサンチン」の吸収・浸透を高めるナノ乳化技術をはじめ、当社独自の技術で、さまざまな成分の有用性を高めることに成功しています。今回は、オイル状のDHAの表面に乳化剤などで特殊な構造を形成する技術を新たに開発しました。これにより、水に溶けない油性成分のDHAが水に触れることで自発的にナノ乳化し、その吸収性が高まります。今後も、成分の有用性を最大限に生かしたヘルスケア商品を開発していきます。
<DHAとは>
DHAは、青魚などに多く含まれる必須脂肪酸で、人間の体内では中枢神経系、眼(網膜)、脳、心臓などに多く存在し、中性脂肪値低下、血流改善、脳機能改善などに効果が期待される成分です。厚生労働省が定める摂取目標は1日1,000mg以上とされていますが、食生活の欧米化などによって、現代人の魚摂取量が減り、DHAの摂取量は不足する傾向にあります。また、油性成分であるDHAは水に溶けず体内でも吸収されにくいため、サプリメントなどで効率的に摂取することが大切です。
<研究の背景>
DHAは油性成分であるため水に溶けず、体に吸収されにくい性質があります。通常のDHAはそのままでは吸収されず、体内においては胆汁酸によって微細化され、小腸で分解されることによって、はじめて吸収されます。しかし、胆汁酸の分泌は、食事の有無や個人差によってばらつきがあります。そのため、不足しがちなDHAを効率よく補うためには、DHAを微細な粒子にして吸収性を高める技術の開発が必要でした。
<開発研究の結果>
当社は、オイル状のDHAの表面に乳化剤などで特殊な構造を形成させる技術を新たに開発しました。
これにより、摂取時に水を飲用すると、水とDHA表面の乳化剤などとの相互作用で、油性のため体に吸収されにくいDHAが体内で自発的に乳化し、微細化します。そのため吸収性が高まり、DHAを効率的に補うことが可能となりました。
また、「アクアナノサイジングDHA」が、通常のDHAと比較して、平均1.5倍の高吸収性を有することをヒト試験において確認しました。なお、ラット試験においては、平均3倍の高吸収性を有することも確認しています。本試験結果は、2012年3月28日~31日に開催予定の日本薬学会第132年会において発表する予定です。
「アクアナノサイジングDHA」新開発の詳細は富士フイルムのウェブサイトをご覧ください。
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0597.html?link=n2u
<関連リンク>
富士フイルムのメディカルシステム・ライフサイエンス
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/solution/healthcare/index.html?link=n2u
富士フイルムニュースリリース一覧
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/index.html?link=n2u
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